小児眼科

お子様の診察をご希望の方へ

当院で斜視や弱視などの診察をご希望の際は、視能訓練士による検査が必要になります。

毎週木曜日・金曜日、第3土曜日(午後)にご案内しておりますので、お電話にてご予約いただけますようお願いいたします。

成長過程にある子どもの目

成長過程にある子どもの目赤ちゃんは明るさがわかる程度で誕生し、その後、実際に目で見ながら「見る」機能を成長させていきます。たとえば、色や形を認識できるようになるのは生後3ヶ月頃ですし、動くものを目で追えるようになるのは生後半年頃、そして3歳には1.0程度の視力になるとされています。この他にも、ものを立体的に見て距離感を把握する両眼視などの機能も、実際に「見る」ことで学習していきます。
この時期にしっかり見ることができないと、「見る」機能は成長することができません。そして、「見る」機能が成長する時期は限られており、それを過ぎてしまうと治療をしても十分な視力を得ることができなくなってしまいます。そのため、子どもの目のトラブルでは、できるだけ早く発見して適切な治療を受けることがとても重要になってきます。

いち早く気付いてあげるために

子どもは自分で見え方について説明することができません。ご両親など身近な方が下記のようなことに気付いたら、お子様の視力に問題がある可能性があります。早めに眼科専門医を受診してください

  • 目を細めて見ていることがある
  • 頻繁に目を触る、こする
  • 絵本、テレビ、タブレットなどに顔を近づけて見ている
  • ものを見る時に横目になる
  • 目が光っているように見えることがある
  • 片目を隠すと不安な様子になる、嫌がる

弱視

弱視は、眼鏡やコンタクトレンズで十分な視力を得られない状態です。近視や遠視、乱視の場合には光の屈折をレンズで変えることでしっかり見ることができます。ところが、弱視の場合、視覚情報が脳に伝達される過程に支障が生じているため、レンズで矯正しても視力が得られないのです。
視力に問題がある場合、できれば3歳から、遅くとも5歳には治療を開始しないと十分な視力を得ることが難しくなり、弱視になる可能性があります。
また、片方の目だけ弱視というケースもあります。弱視の方の目を使わないとそちらの「見る」機能は成長しません。片目の弱視ではものを立体的に見る・距離感を把握する立体視がうまくできないため、さまざまな支障が起こってきます。この場合、もう片方は正常に見えているため特に気付きにくく、注意が必要です。

弱視の治療

治療スタートが早ければ早いほど効果が高くなりますので、お子様の見え方に何か違和感がありましたらお気軽にご相談ください。
弱視の治療は、網膜に鮮明な像が結ばれる状態にすることが基本です。こうすることで「見る」機能を成長させていきます。治療用の眼鏡の装用などが行われます。また、片目の弱視には、よく見えている方の目に医療用アイパッチをつけ、弱視の目を積極的に使うようにして「見る」機能を成長させることもあります。

斜視

片目は見ているものの正面を向きますが、もう片方が違う方向を向いている状態です。ただし、両目が斜視というケースもあります。大人では気が抜けた時にだけ斜視になるタイプの斜視もあります。コンプレックスにつながるケースがありますので、早めの眼科専門医受診をおすすめします。

斜視のタイプ

斜視は黒目がどの方向を向いているかによって大きく4つに分類されています。

代表的な4タイプ
  • 内斜視
    黒目の向く方向:顔の内側
  • 外斜視
    黒目の向く方向:顔の外側
  • 上斜視
    黒目の向く方向:顔の上側
  • 下斜視
    黒目の向く方向:顔の下側

その他にも、目の角度が変わる回旋斜視などがあります。
また、眼科領域の原因以外に脳の病気や全身性の病気が原因となって斜視を発症するケースもあります。

斜視の治療

視力に問題があって斜視が起こっている場合には、両目の視力を改善させます。目の位置を眼鏡などでまっすぐにする、両目で「見る」ことで立体視を訓練するなどの治療も用いられます。
目の位置をまっすぐにするために、筋肉の位置を修正する手術が必要になるケースもあります。ただし、この手術では時間経過によって筋肉が元の位置に戻ってしまう可能性があります。手術を受けた場合でも、根気よく、地道に治療を続けていきましょう。

子どもの近視

子どもの近視ものを見る時にピントを合わせますが、レンズの役割を果たしている水晶体の厚みを筋肉が調整してさまざまな距離にあるものにピントを合わせています。
近くのものを長時間注視していると筋肉が水晶体を常に分厚く保ち続けることになり、近視になってしまいます。
近視は一時的な近視状態である仮性近視(調節緊張)ではじまります。仮性近視は休息や睡眠などで回復する状態です。仮性近視は日常的によく起こる症状で、スマートフォンを長時間使用した後、遠くがぼやけえて見えるのも仮性近視です。
この仮性近視は、将来的に近視となるリスクが高い状態です。ただし、仮性近視の時期に適切な治療を受けることで近視を予防することも可能です。
成長期にある子どもは仮性近視であることが多いため、適切なタイミングで治療を受け、近視を予防しましょう。

子どもの近視治療

眼鏡や点眼薬による治療を行います。
生活習慣や作業環境も近視に大きくかかわってくるため、具体的でわかりやすいアドバイスもさしあげています。また、目の筋肉をほぐすストレッチなどの指導も行っています。
仮性近視から近視に進ませないよう、眼科専門医にご相談ください。

近視進行抑制の点眼

当院では、近視進行を抑える点眼薬のマイオピンを取り扱っております。マイオピンには、「アトロピン」という成分が含まれております。アトロピンを含んだ近視進行抑制点眼薬はありましたが、まぶしく感じたり、近くのものがぼやけたり、目の痛みがあるなどの副作用がありました。マイオピンは0.01%という低濃度のアトロピンを含んだ点眼薬のため、副作用も改善されています。シンガポール国立眼科センター(SNEC)の研究結果より安全性の報告もされています。お子様の近視が気になる方はお気軽にご相談ください。

尚、マイオピン点眼治療については院長による診察の上、処方させていただきます。

毎週水曜~土曜、第2火曜、第4火曜の院長診察日にご来院ください。(祝日は除きます)

tel:043-445-7677
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